摂食障害を理解するための3つのポイント
さて今回は、「摂食障害」っていったいどんな病気なのか? について書きますね。
理解するためのポイントは3つです!
- 摂食障害とは、読んで字のごとく、食べ物を普通にとることができなくなる病気です!
- 摂食障害は、その症状からみて大きく二つに分けられます!
- 治す事への不安がとても強い病気であるという事!
一つは拒食症、もう一つは過食症です。
拒食症
拒食症は、普通に食事をとる事が出来なくなって、とてもやせる病気です。
食事量が極端に少なくなるためにやせている場合。
その反動で、自分ではコントロールできないほどの食欲が出て食べすぎてしまい、嘔吐したり下剤を使ったりしてやせている場合。
周りがどう見たって、やせているにもかかわらず「自分は太っている!もっとやせなければ!」 と肥満への恐怖があり、食べ物やカロリーへのこだわりがとても強いのが特徴です。
過食症
過食症は、単なる食べすぎということではありません。
ダイエットの反動で食べすぎる、またはストレス解消のための過食という事もあります。
食べたい!という強い欲求があり、「過食をやめたい!」という自分の思いとは裏腹に、めちゃくちゃに食べてしまうという衝動的な行為を繰り返します。
体重が増えるのを恐れて、嘔吐や下剤を使っている場合もあります。
しかし、過食だけで嘔吐や下剤を使わない場合もあります。
治す事への不安がとても強い病気であるという事!
摂食障害は、とても不思議な病気だと私は思っています。
なぜかというと、「私は病気なんかじゃい!」と思っている場合もあるからです。
さらに、「治さなければいけない!」でも。。。「治したくない!」という相反する気持ちを持っていたりもするのです。
私の経験上では、「治すのが怖い!」 というのが正直な気持ちだと感じています。
家族が治療をすすめても、病院に行くのをいやがるのは、「病院では自分の思い通りの治療がなされないかもしれない」という強い不安を持っているからです。
病院で食べることを強要されて、その結果として体重が増えることに対する恐怖ですね。
体重が増えるという事は、自分の今までの生き方を否定されることに等しいからです。
つまり、生き方を変えていく事にチャレンジすることが摂食障害を治す事であるといえます。